ファーマキャリア インタビュー

ファーマキャリア小林氏インタビュー画像01

佐野(以下略) 薬剤師さんの転職のマーケットについてお聞きしたいと思います。 転職される薬剤師さんがいらっしゃる中で、年齢層も幅広いと思うのですが、年齢は転職に影響するのでしょうか?。

 転職に有利な年齢や最近のトレンドとは?
薬剤師の転職マーケット

小林氏(以下継承略):単純な求人数ということだけで考えると、経験数年の20代中盤から後半くらいの方が一番有利ではあります。 しかし、薬剤師さんの場合は、薬局が募集を出しているからといって無条件に応募することはあまりなく、 年収や休日等の就業条件がその方の希望にマッチしてはじめて応募が決まり、転職活動がはじまります。 以上のことから考えると、30代後半から40代中盤までのある程度の経験やスキルのある方が一番有利だと言えます。 私たちコンサルタントとしても、スキル面や体力面等、アピールポイントとなる部分が多いため、交渉しやすい年代です。

-スキルや仕事内容も熟知されている、30代後半から40代中盤の方が、一番ニーズが高い層というわけですね。

小林:そうですね。これは薬局の体制も影響していると思います。 薬局は待遇に関しては横並び意識が強い会社が多いので、いくらスキルが高かったとしても、極端に変わった待遇はできない場合が多くあります。 そのため、ある程度仕事ができるようになった30代後半~40代中盤の薬剤師さんは、スキルに応じて年収が出る会社に転職したり、職種を変えることで年収アップを狙ったりするわけです。

-今、30代40代というところが出てきたんですけど、例えば50代60代の薬剤師の方は割合的にどれくらいなのでしょうか。その年齢の方が再就職、転職する場合に、アピールした方がいい部分がありましたら教えてください

50代60代の薬剤師の方の転職・再就職

小林:地域だったりその方のご経歴に左右はされますが、年齢はそれほど大きなネックにはなりません。 もちろん20代の方と比較した場合、求人数の違いはありますが、50代60代だからといってまったく募集がない、あったとしても条件が悪くなるというようなことはございません。実際に弊社の成約実績としても、60代70代になると多少減りますが それ以外の層で極端な偏りはないです。
基本的に調剤薬局に関しては、50代だから待遇を悪くする、給料を下げるということをしている会社はそう多くありません。正社員として雇用することはもちろん年齢や経験に応じて待遇を少し上げる会社の方がスタンダードです。

-50代、60代となると経験が若者より豊かであるというメリットがありますよね。調剤薬局のお仕事は接客業でもあると思いますので、例えばコミュニケーション能力に関しては50代60代の薬剤師さんの方が、スキルも高いのではないかと思うのですが、コミュニケーション能力の点で有利となるようなことはありますか?

小林:コミュニケーション能力が高いか低いかは人それぞれなので、何とも言えませんが、仮に経験数に比例してコミュニケーション能力も構築されていったような方であったとしても、調剤薬局の場合は経験値をものすごく重視するということはそんなに多くありません。

-そうなんですね。そうなるとどういった点が評価されているのでしょうか?

小林:50代60代の薬剤師さんの評価ポイントは、「仕事を辞める可能性が少ない」という点です。これは、一般の社会でも問題となっている女性のM字就労問題が原因にあると考えられます。 20代前半から中盤まではよく働き、そこから結婚出産等の影響があって30代で仕事が一回ピークアウトする。その後40代50代のお子さんが手を離れるタイミングになってまた就労に対する意欲が増えてくるという動向です。 薬剤師さんは、一般の職種と比べると女性が多いのでより一層その傾向が強く出ています。

-なるほど、薬剤師さんの6割強が女性ですもんね。

小林:そうですね。また、ホワイトカラーと比べると、薬剤師は資格職であるため、一度退職してしまっても正社員として復帰しやすいため、薬剤師さん自体が退職を選んでしまっていることもあるようです。
どうしてもご家庭を優先せざるをえない女性薬剤師さんが多い中で、お子さんがある程度自立されていたりする傾向が高い40代後半から60代の薬剤師さんは、相対的に仕事に割ける時間が安定し、働ける時間も長くなります。

-たしかにそうですね。

小林:実際に妊娠出産、子育て、転勤等で大事な戦力がかけてしまって困ったという調剤薬局の経営者さんはとても多いので、退職リスクが低い年齢というのは、雇う側としてはプラスのポイントになるのではないかと考えられます。

-女性の比率が高い職種なゆえに40代後半から60代の年代の薬剤師さんも重宝されるわけですね。

小林:そうですね、女性比率が高い業界の特性だと思います。次に、退職のリスクが低いのが、20代なんですが薬剤師は6年制になったため20代の期間が短く、正味2年ほどしかありません。
そう考えると6年制になったことで、より、40代後半から60代のご家庭が事情に左右されない薬剤師さんの需要が高まった と考えられます。

-確かにそうですね。6年制だと20代がほんとに2、3年くらいですからね。 
薬学部が6年制になったことによる影響を感じることはありますか?

小林:目の前にある仕事を愚直に頑張る、仕事に集中するというのは20代の特権だと思うのですが、その期間が短くなってしまったと感じる方が増えたのではないかと思います。
ストレートで社会に出た方で24歳から新卒で働かれて5年経験を積むと29歳になりますよね。5年働いたとしても、薬剤師としてはまだまだ。でも気づけば、結婚等、人生におけるターニングポイントが待っているというわけです。

男性薬剤師の転職に有利なことは?

-確かにそうですね。そう考えると、女性薬剤師さんよりも男性薬剤師さんの方が少ないこともあり、男性薬剤師さんが転職に有利なこともあるのではないかと思うのですが、実際のところはどうなのでしょうか?

小林:ケースバイケースではありますが、有利になることもあります。女性だとライフイベントのタイミングによっては、どうしても働き方に制約が出てしまうケースが多くあります。そしてその制約というのは、程度の差はあってもほとんど皆さん同じです。お子様のお迎えで早く帰る必要がある、お子様の急な体調不良によりお休みする必要がある等です。

-たしかに、皆さん同じ制約の中で働いていらっしゃいますよね。もちろん、しかたないことですが。

開いた手帳とペン小林:一方で、男性の場合は時間的制約がある方は女性よりも少ない傾向ですので、非常に重宝されています。また、ご家庭の大黒柱を担っている方も多いので、通勤面等でも許容範囲が広いことはプラスに働いています。
また、薬局でキャリアアップしようと思った際に、ある程度の役職になったときに管理薬剤師等、薬局事業を管理する立場となります。そんな時に、時間的制約がない方がマネジメントに適している場合も多いので、自然と男性薬剤師が役職に就くことが多くなります。もちろん、女性の方でもそういう方はいらっしゃいますが、数としてみると男性の方が多いです。
コミュニケーション面でみると、患者さんにとってはやはり女性の方が親しみやすい傾向があるそうですが、採用側としては組織としてのバランスを考慮し、ある程度は男性を入れたいというニーズがあるそうです。

女性薬剤師が優遇されやすい職場、転職回数

-反対に、女性が優遇されやすい職場はありますか?

小林:しいて言えば、婦人科や小児科ですね。特に小児科の場合は、女性の方が受け入れられやすいという傾向はあります。

なるほど。自身の悩みと重なる部分もあるため、共感をしてくれることが多そうですもんね。
これまでのお話から、女性が多い業界ゆえに、全体的に転職回数が多くなる傾向であることは理解できたのですが、一般的には、いくら理由があったとしても転職経験が多いと「すぐ辞めちゃうんじゃないかな」と思われてしまう傾向です。
薬剤師さんの転職市場でも同じでしょうか?

小林:転職回数が極端に多い場合は採用を躊躇されてしまいます。会社によっては、3~4回の転職回数でも、懸念事項と認識する場合もありますが、卒業してからのご年齢に対して一年に一回以上の転職となると採用は難しいとする会社が大半を占めます。

-1年に1回以上は相当ですね…

小林:そうですね。一方で、例えば50歳の方で計10回転職経験のある方でも、きちんとした理由があれば特に心配することはないです。 また、雇う側である薬局側にその方を採用するメリットが多くあれば、採用が不利になることもありません。
さきほども申し上げましたが、薬剤師業界は女性が多い業界です。中にはご主人が転勤族の方やお子さまが4人いらっしゃる方もおります。そういった場合は、他の方よりもライフイベントが多くなりますので、たとえ7回転職していたとしても採用が不利になることはありません。

-ご家庭の事情といったどうしようもない影響は考慮されるわけですね。

小林:そうですね。2~3年に一回くらい転職してしまっている50代60代の方でもご紹介できる求人がないということはほとんどないですね。

長いブランクは再就職が難しい?

-似たような質問になりますが、一般的には、長いブランクがある方というのは、なかなか転職や再就職が難しいというイメージがあります。その辺はいかがでしょうか?

小林:ブランクが長い場合に、ブランク明けのご年齢にもよるので一概には言えないのですが、例えばブランクが20年ある50代の方だとしても、問題なくご紹介できます。大切なのは現状、きちんと働ける状況にあるかどうかですね。
ブランクに至った問題が整理されておらず、働く条件に様々な制限がある場合はご紹介できる職場が限られてしまう可能性があります。

-確かに、それだとなかなか働いてもらうのも大変なイメージですね。

小林:最近、PC操作や端末の操作がネックになり採用が進まない方が多くいらっしゃいます。
そのため、ご家庭に入られていたりしてブランクが長い方は、日ごろからパソコンや携帯の電子機器を積極的にご自宅で使っていただくことをオススメします。現在は電子薬歴の職場が増えており、以前よりもパソコンを使用する機会が圧倒的に多くなりました。
実務面で長いブランクがあったとしても、パソコンやスマートフォンを使用していると言われれば、 雇用側としては「端末や調剤機器の操作実務面は問題ないだろう。あとは働きながら薬剤師としての勘を取り戻してもらえればいいという気持ちになり、採用が進むことが多くあります。

-今はほぼパソコンを使わない仕事はないですもんね

小林:そうですね。「パソコンは全く触れない」、「20年前でパソコンは無かったので一回も触ってません」というような方の場合だと、「なにから教えていけばいいのか困る」といった事態になりますよね。 採用担当者側の不安を減らすためにも、例えばインターネットで何か調べるにもパソコンを使っていただくとか、メールを送るにもパソコンをあえて使っていただく等、少しのことでも良いのでトライしてほしいと思います。

-全く機械に触れていない人は少しずつ慣らしていった方がいいですね!
さて、PC操作というお話を聞いたので、最近のトレンドについてもおうかがいしたいと思います。最近はどういう働き方が人気なのでしょうか?

 転職の最近のトレンド

街並み画像小林: やはり「土日休み」や「立地がいい」というのは人気で、「ご自宅近く」や「おしゃれな街にある」「福利厚生充実」等も人気です。その他には「新店オープン」です。薬剤師さんは自宅近くで働く方が多いので、新店以外の既存にある店舗は働き方のイメージがわくと言います。一方で、新店薬局だと情報が少ないため、お問合せいただくことが多くありますね。

-私は埼玉県に住んでるんですが、最近、薬局が新しくオープンすることが多いんです。特にこの3年4年くらいで急に増えてきたという印象があります。たしか新店というのはなかなかインターネットでは情報収集できるものではないので、「新店のオープニングメンバーとして働きたい」という希望がある薬剤師さんは、人材紹介会社に問い合わせをして新店舗の情報を聞くのがよさそうですね。人材紹介会社や転職エージェントを利用するメリットとしても挙げられそうです。

高年収希望は必見!ファーマキャリアのサービス概要

-転職マーケットについては一通りおうかがいできたので、次はファーマキャリアのサービスについてお聞かせください。ファーマキャリアのサービスの中でも特徴的なのがオーダーメイド式という求人形式だと思いますが、これは他の人材紹介会社と比べても聞いたことのないサービスではないかと思いました。具体的にどういうサービスなのかお聞かせいただけますでしょうか。

小林:ご登録いただいてからご紹介するまでの流れは他の人材紹介会社とほぼ同じです。その中でも唯一、明確に異なることは「最終的なゴールのイメージを先につくり、薬剤師さんと共有する」という点です。他の人材紹介会社の場合は、薬剤師さんの希望や経歴を聞いて、その希望に合うところがあるか探します。なければなかったと伝えて、希望条件を変える、妥協することをすすめると思います。

一方、ファーマキャリアでは完成形を先に薬剤師さんに共有します。転職先について、ライフプラン等をからめて理想形を一緒に作りあげます。そこがオーダーメイド式というわけです。
当たり前な話ですが、私たちが好き勝手に求人をつくってしまうことはできません。薬局や病院等の経営事情がありますからね。あくまでも「理想形を共につくりあげる」という意味でオーダーメイド式というわけです。

-「理想形を共につくりあげる」とは面白いですね!

小林:イメージとしてはいわゆる衣類とか靴とかをオーダーメイドする時と同じやり方です。
例えば服をオーダーメイドする時、お客様の希望を全部取り入れると、そもそも作れなかったり、変な服が出来上がってしまったりしますよね。そこで、洋服の知識や洋服作りの経験を持ったテーラーが必要となるわけです。
私たちでいえばそれがコンサルタントにあたります。これまでの経験をもとに、その方にとって良い求人となるように話し合いながら良い求人を作り上げていきます。

-その例は大変分かりやすいです!

小林ファーマキャリアでは、要望をすべて満たす求人がない場合は、その薬剤師さんのご希望やライフスタイルを考慮した上で、必ずメリットのあるご案内をできるようにしています。そのため、とことん薬剤師さんと話し合いを重ねますし、取引先である薬局や病院にも交渉できる点がないか考えます。薬剤師さん、薬局や病院等の採用担当者とあらゆる方としっかりと話し合うことで、薬剤師さんに最もメリットのある求人を作り上げていくというのが、ファーマキャリアのオーダーメイドのイメージです。
もちろん、他の転職エージェントや人材紹介会社でも、担当者によっては同様に行っているかもしれません。しかし、ファーマキャリアでは会社の方針としてすべてのコンサルタントがオーダーメイド式で行っています。

-非常に理想でもありますし、素晴らしいなと思いました。 その反面、やはりコンサルタントさん1人にかかる負荷が高いとは思うんですが、そこはどうでしょうか?負荷の軽減として行っている施策等はありますか?

小林:施策というよりも会社の体制になりますが、アシスタントを雇用しています。
それによりコンサルタントは、本来コンサルタントが行うべき交渉や転職プランの作成等に集中できます。 コンサルタントが行わなくても問題にならない業務というのは多くあるため、アシスタントと分業することで負担軽減を図っているわけです。
ファーマキャリアではコンサルタントの本来の仕事である、薬剤師さんの転職活動サポートに尽力できる環境を整えているので、オーダーメイド式にしたところで、コンサルタントの負担が重くなりすぎることはありません。

-そうなんですね。アシスタントをおくことで、薬剤師さんお一人あたりに多くの時間をかけられるわけですね。薬剤師さんにとってもですが、採用する薬局や病院側にとっても結果的に助かるような気がします。
それではここで、サービスの詳細をおうかがいしたいのですが、登録してからの大まかな流れを教えてください。

小林:登録していただいた後は、電話面談にて、ご希望や経歴をヒアリングします。おうかがいする項目は、年齢、お住まい、転職の理由、経歴、ご希望です。その他の項目としては、会社によっては扶養手当が出る場合もあるので、該当する会社を紹介する場合には、お子様の人数を聞くこともあります。
求人情報にはどの手当がどの条件であれば適応されるのかが書かれていないので、入社するまで知らないということもあると思いますが、ファーマキャリアでは年収に関わることでもあるため、求人のご紹介の段階でヒアリングしています。

-そういった詳細な情報を聞けるのは、電話ならではのような気がしますね。

小林:そうですね。ファーマキャリアでは薬剤師さんと直接お会いしてお話しするよりも、電話でお話しすることの方が多いです。薬剤師さんのご希望によっては会ってお話しすることもあるんですが電話でも対面でも、結果が変わることはありません。転職活動のサポートというのは、プライベートな内容を聞かざるをえないことが多くあります。それゆえ、薬剤師さんの方から「電話の方が話しやすくて助かるので電話にしてほしい」とおっしゃる場合が多いですね。

-確かに、内容によっては目を見て話すのはちょっと抵抗があるようなこともありますもんね。
薬剤師さんの中には、あまり人材紹介会社や転職エージェントを利用したくないというような方もいらっしゃるように思うのですが、そういう方にはどうしていますか?もし何か特別な対応をしていたら、教えていただけますでしょうか?

小林:基本的にはファーマキャリアは薬剤師さんの人材コンサルティングをする会社なので、人材紹介会社を利用するメリット、デメリットを説明します。薬剤師さんが感じていらっしゃる、「なぜ人材紹介会社や転職エージェントを利用したくないのか」いう事情をうかがいます。中には利用しない方が良い例もあるので、その場合はその旨をお話しします。

人材会社を使用しない方が良い場合とは?

-人材紹介会社を利用しない方が良い場合もあるんですね。例えば、どんなケースでしょうか?

小林:以前あったケースとしては、その薬剤師さんの通勤範囲に3軒しか薬局がないことがありました。その話をしたところ、「その3軒だったら私も知ってるところなので自分で転職活動をしてみます」といって、ご自身での転職活動に切り替えました。

-物理的な問題というわけですね。

小林:その他には、公務員になりたいというケースや、すでに入りたい会社が確定しているようなケースです。

-公務員となると厚生労働省とかですか?

小林:そうですね。その他には、保健所ですね。過去、人材紹介会社を利用しないとなったケースは、ご自宅から極端に近い職場や、公務員といった特殊なもの以外はあまりないです。このようなケースは実際に、ご紹介が難しいといえば難しいので。
薬剤師さんの中には、交渉次第では人材紹介会社を利用した際に薬局側が支払う紹介手数料が自分の年収に還元される可能性があるから、自己応募の方が良いと考える方がいらっしゃいます。
しかし、そんなことが本当に実現するのでしょうか。年収というのは何年も継続的に払わなければならないものですから、採用時の単発のコストが多少安くなるからといって年収が大幅にアップするというのは、かなり現実味に欠けていると思います。また、ある意味では、その薬局は経営を左右する、大切な人材に対してコストをかけないという会社でもあるので、個人的にはあまりおすすめしません。本当に長期雇用を考えているのかと少し考えてしまいますね。

人材会社を利用するメリットとは?

-確かにそうかもしれませんね。
反対に、もともと人材紹介会社を利用することに、抵抗があった薬剤師さんでもファーマキャリアのサービス利用することにご納得いただけたケースはありますか?

メリットデメリット画像小林:以前、「薬局のことはよく知っているので人材紹介会社は必要ない」とおっしゃる薬剤師さんがいました。確かに私たちは、薬剤師ではないですし、地域の情報はご本人様の方が詳しい部分もあると思います。しかし、薬局はその方の通勤圏内に数百件とありました。その現実を目の当たりにした時「ほんとうにすべて知ってますか?」という本音が出てしまいました。
それに、各社の細かな待遇採用条件は知っているはずがないとも思いました。こういった情報は、電話やメールで聞かないと教えてくれないことなので。自分の経歴を明かしたうえで、数百件もそんなことをしている人はなかなかいらっしゃらないと思うんです。

-確かにそうですね(笑)

小林:私たちは人材紹介会社という身分を明かしているので、薬剤師さん自身の身分は明かさずに数百件の薬局にアプローチができます。その中で希望に合うところをご案内できるというのが、人材紹介会社や転職エージェントの明らかなメリットだと思います。
その旨をお話ししたところ、納得いただき、弊社をご利用いただくことになりました。

-たしかに、自分の個人情報を明かさずに、多くの薬局や病院等にアプローチできるのは、人材紹介会社や転職エージェントのメリットだと言えますね。

小林:特に条件面に関して、今後上司になる人にご自身で交渉ができるかというのは疑問が生じます。例えば年収のお話になった時に、「口頭ではなく紙にして出してください」というような要望をしっかり伝えて、調整ができる方ってそんないらっしゃらないのではないかと思います。

-それは・・・私だったら絶対できないです(笑)

小林:特に地域の薬剤師さんは下手すると遠縁にあたるような人たち、若干知り合いの知り合いがいたりするものなので、より難しいと思います。例えば私が、「○○というものですが、現在求人を募集してますか?」「年齢は35歳でこのような経験ですが年収はどのくらいになりますか?」という電話を数十件から数百件ほど行うのはものすごいリスクだと思います。

-そういう方は実際にいるんですか?

小林:稀にいらっしゃるんじゃないでしょうか。しかし、現実的に考えて多くの方にできることではありませんよね。

-本当にそうですね。
今、年収のお話がでましたが、ファーマキャリアさんのHP上で「条件アップを約束しますと」書かれていますよね。
どういうところを念頭において条件のアップの交渉をしているのでしょうか?

転職の際の条件アップについて

アップダウン画像小林ファーマキャリアは、薬剤師さんにサービスをご利用いただくにあたり、介在価値として年収アップにこだわっています。
薬剤師さんの中には、現状の年収が500万円でも、「私は別にそんなに年収はこだわってないんで480万円でいいです」という方は結構いらっしゃいます。もちろん他に強いご希望があって、それを満たすために背に腹は代えられないみたいな状態であれば、年収が下がっても仕方ないと考えています。しかし、特別な事情がないのにも関わらず、年収が下がる形で転職サポートを進めることはしません。
薬剤師さんそれぞれ、働く理由はあると思いますが、その根本にあるのは「働くことでお金もらう」ことだと思います。そこがまずないと、仕事を頑張ることはできないですよね。そういった理由から、年収アップにはこだわることにしています。
また、ファーマキャリアをご利用いただく薬剤師さんは半分が男性ということもあり、キャリアアップしたい、年収アップしたいというご希望を多くいただくため、結果的に年収アップするためのノウハウが蓄積されやすいといのもあります。

-つまり、高年収希望の方はファーマキャリアの転職サポートサービスを利用した方が良いわけですね。

小林:そうですね。年収アップのためのノウハウはたくさんありますので、ぜひご利用ください。

転職に失敗してしまうパターンとは?

-「高年収で転職ができる」というのは、オーダーメイド式というのと同じくらいファーマキャリアの特徴と言えますね!
話は少しそれますが、転職するにあたり成功する人がいる反面、失敗してしまう方もいらっしゃると思いますが、そこに共通点はありますか。こういう人は結構失敗するという共通点はあるのでしょうか?

小林:一番多いのは、同じ轍を踏んでしまうパターンです。転職するということは、今いる会社に入ったという選択に間違いがあった可能性が高いわけです。もちろん、それなりに充実されてた可能性もあるんですが、それでも結局辞めたいと考えたわけですよね。それにも関わらず、価値観が変わらない人は結構いらっしゃいます。
例えば非常に多いのが新卒で大学病院に入局したものの、夜勤がある、勉強会が多い等の環境が嫌で、退職を希望する方です。相談に来られて、実際に求人をご紹介しても、ご本人様の中でできるだけ大きい病院で働きたいという価値観は全く変わらないんですよね。
以前より若干、規模が小さい別の病院に入ったとしても、結局、忙しいことには変わらないんです。入社前は、勉強会は無理の無い範囲でと言われたりするんですが入ってしまうと実際には出なくてはいけなかったりします。結局のところ以前の病院よりブランド力だけが若干下がって、労働条件はほぼ変わってないということになります。これを3回ほど繰り返す方が結構いらっしゃいます。民間の大きな病院に入ったものの、労働条件が変わらないので結局忙しくて大変であると。かといって、普通の薬局や小規模の病院だとこれまでの経験が生かせないので入局したくない、だから大規模の病院へ…この繰り返しですね。

-気持ちもわからないわけでもないですが、何回も繰り返すというのは……。

小林:多くの人に言えることだと思うのですが、 人というのは、過去の自分の選択を失敗だったとは考えたくないバイアスがかかってしまうのではないかと思います。
例えば、家を買って失敗したなと本当は思っていても、もうローンも組んでしまっているし、費やした時間は戻らないので、この街も今考えれば素敵じゃないかと考える…。そういうのが強すぎてしまう方が失敗しやすいのではないかと思います。

その他のケースですと、業界最大手の調剤薬局に入ったところ、新卒の人にはたくさんの研修があるため、仕事外の時間も犠牲にする必要があることから、転職を望んでいる方がいました。そこで、小規模で落ち着いた薬局を紹介したところ「研修制度がしっかりしていないので嫌です」とおっしゃいました。「研修が多すぎることが嫌だったではなかったのか?」と疑問が生じましたね。

-それは、自分がコンサルタントだった場合は、どうしたらいのかと疑問に思いますね。どうしてそういうことが起きてしまうのでしょうか?

小林:それは頭で考えている希望と、業界内で良いとされている価値観とのすり合わせができていないからだと思います。頭では「土日は働きたくない」「仕事時間外に研修で頻繁に拘束されたくない」と思っていても、学生時代から知らない間に刷り込まれてきた価値観が急に邪魔をしてくるわけです。求人を見た途端に、フラッシュバックしてしまうというか、「病院は大きい方がいい」「研修制度はしっかりしている方がいい」と感じてしまうわけです。

-まぁでも、そういう思考をしてしまう気持ちはわかりますね。そういう意味でもオーダーメイド式というのは良いサービスですね。その他のケースはありますか?

小林:その他には人の意見に聞く耳を持たない方ですね。もちろん、ご自身の転職なので、ご自身の意見が最優先というのは当たり前なのですがそれでも他人の意見も聞いてみる、参考にしてみるというのは必要だと考えます。例えば面接を受ける際に、私たちが「この方に一番合ってそうだな」という薬局や病院等に対して、否定せずにとりあえず受けていただくというのは良いことだと考えます。結果として、ご自身の考え方に間違いがなかったならば、それはそれで良いことですので。そもそも、その薬局の良さを知ったり、自分の価値観との一致を図ったりするには、様々な選択肢と比べてみることが効果的だと考えています。一つの会社だけを見たとしても、そこが自分に合うかどうかは正確に判断できないのではないでしょうか。

-転職に失敗しないためには、「自分の価値観をきちんと把握する」「他人の意見を聞く寛容さを持つこと」だということはわかりました。サイトに登録する前に「自分の価値観をきちんと把握する」というのはできそうなことだと思うのですが、サイト登録前に事前にやっておくべきということですか?

失敗しないために事前にやっておくことは?

小林:いえ、逆にあんまり考えない方がスムーズに決まると思います。ご自身できちんと考えたうえで転職活動をスタートしてしまうと、それこそ必ず同じ轍を踏んでしまいます。ですから、まずはごく普通に現在の職場の条件となんとなく現職に感じていること、やりたいこと、やりたくないことをそのままお伝えいただければと思います。最終的なゴールのイメージをつくっていく作業は、コンサルタントと共に行っていけば良いですし、それがファーマキャリアのサービスの特徴でもありますので。

-なるほど。考えはまとめておく必要はないわけですね。ということは、登録前に事前にやっておくことはないわけですね?

小林:そうですね、特にありません。しいて言えば今のお給料の金額自体を確認しておくことはお願いしたいです。意外に思われるかもしれませんが、結構自身のお給料をご存じない方が多くいらっしゃいます。過去の例でいえば、年収を上げたいと登録してくださった方が面接を受けたところ、当初聞いていたより、現職の年収が150万高かったということもありました。後で源泉徴収を見たらわかったんですよね。年収に関する確認不足は、ご本人様にとってデメリットになるおそれがありますので、必ず確認をしていただきたいです。

今後の薬剤師の転職市場

-それでは最後に、売り手市場と言われつつも、今後は買い手市場になる可能性があるともいわれている薬剤師の転職市場の中で、今後の変化や、将来の展望等があればお聞かせください!

ファーマキャリア小林氏04小林:今後、高齢者が増えるにつれて、さらなる医療費の高騰が予想されています。しかし、日本の財源には限りがあるため、社会保障費を下げる必要があると言われているわけです。社会保障費の中で一番目につきやすいのが薬局に関わる予算のため、薬局の関わる点数が下がるかもしれない、売り上げが下がるかもしれない等とささやかれています。しかし、だからといって薬剤師の数を減らすとは限りません。それに、国は社会保障費を大きく削減するのではなく、あくまでも、そのままにすれば増えすぎてしまう部分をできるだけ抑えたいという話をしているだけです。医療費の高騰問題により薬剤師さんの需要が大幅に減ることは考えにくいと思うので、当面は生き残るのが大変になるといった心配はないと考えています。今後の展望についてですが、会社の規模を大きくして、より多くの薬剤師さんにサービスを提供したいと考えています。私たちが提供しているサービスは他社と比べると、良いサービスであると自負しておりますので、良いものを多くの人に利用してもらいたい、そう願っています。

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