ヤクジョブ インタビュー

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佐野氏(以下略) 薬剤師の転職についてお聞きしたいと思います。 薬剤師の転職において年齢に関するメリットデメリットはあるのでしょうか。

 

薬剤師転職の年齢について

 

ヤクジョブ鈴木氏03鈴木氏(以下敬称略):薬剤師の市場でも一般的な転職と同様に、ご年齢が若い方が有利な求人は確かにございます。例えば企業側の事業拡大に向けたキャリア形成の観点から、採用ターゲットが絞られるケースなどですね。
でも、必ずしも若くないといけないわけではありません。50代後半から60代でも活躍されている薬剤師さんもいらっしゃいます。
また、子育てが落ち着いてくる30代後半から40代以降の女性を対象とした求人もあります。ですので、年齢が高いからネックというわけではなく、年齢が高いからこそ紹介できる求人もたくさんあるということです。そこは必ずしも気にされる必要はございません。
 
-今のお話では70代の方もいると仰っておりましたが、一般的に転職は50~60代の方だと難しいのかなと思います。50代以上の薬剤師さんが転職する割合や、注意する点などがあればお聞きしたいと思います。
 
鈴木:注意というわけではありませんが、全国的に65歳定年という法改正以降、薬剤師だけ特別な職業という括りは無く、ご経験によってはご紹介が難しいケースがあります。
希望に沿った案件を必ずしもご用意できるとは言えません。でも、通勤距離や年収額をちょっと再考していただいたり、雇用形態を正社員ではなく準社員、契約社員にしていただくといった条件面の変更によって折り合いがつくケースがあります。様々なケースを想定して条件面での交渉も考えておくと良いのではないかと思います。
当社へは30代~40代の方が中心にご登録いただいておりますが、全体の約1割は50~60代の方にご登録いただいています。全体的な市場でもそれぐらいの割合になっていると思います。
 
-その人のライフスタイルによって変わってくるということですね。
ベテランだからこそアピールできるポイントがあれば教えていただきたいと思います。
 
鈴木:アピールできることは、前職でのご経験、これまでのキャリアですね。
そこは30~40代の若い方には無い部分だと思います。
ご経験の中で、このような新しいことに取り組みました、管理薬剤師・役職者の実績などの部分で活かせそうな経験があればお聞かせいただければと思います。
全然違う業種にいたことなどもお話していただいて大丈夫です。 例えば、MRの経験が長くて調剤の経験が10年以下だという方であっても、MR時代にこういうことをチャレンジしてきたというお話を聞ければプラスになります。
 
-そうですよねMRの経験があったらコミュニケーション能力は培われるでしょうし・・・。コミュニケーション能力は薬剤師に求めるスキルのひとつだとお聞きしたことがあります。
 
鈴木:確かにコミュニケーション能力は必要です。ただ、それよりも大事なのは未経験であってもチャレンジする意欲があるかどうかということです。
電子薬歴の入力が苦手なので、今パソコンスクールに通って練習しているという方もいます。短所を克服する意欲があるかというのも大事です。
やはり、出来る・出来ないはあると思いますが、頑張りたいという気持ちは、仕事に取り組む姿勢として伝わります。
 

薬剤師の転職回数

 
-一般的に「転職経験10回20回あります」というと、印象はよくないと思います。薬剤師さんの転職に関しては、転職回数はあまり影響しないとお聞きしているのですが、本当なのでしょうか。
 
鈴木:正直なところ、薬剤師に限らず回数が多い点が有利とはならないと思います。やはり1社で長く勤められた経験のある求職者様の方が印象はいいですね。
直近の1年で数回転職している方だと、何があったのかな?という印象を与えやすいですからね。
ただし、ご主人の転勤など転職を避けられないご理由がある場合は、必ずしもマイナスになるということはありません。
就業先の縮小や閉店などによって、致し方なく期間が短くなってしまったということもあります。そのようなお話は当社の面接時やご案内時にはフォローできますので、包み隠さずお話頂ければと思います。
 
-女性であればお子様が生まれたり、ライフイベントによって長いブランクができると思います。
2年3年4年・・・長くて10年ほどのブランクがある中で、ブランクが長ければ長いほど転職や再就職に関してはデメリットが大きいのでしょうか。
 
鈴木:やはりブランクは短いに越したことはないかと思います。ただ、ご自身の事情によって変わりますね。 私は10年以上ブランクがある方のお手伝いをしたことがあるのですが、その方はとても意欲のある方で、子育てが落ち着いてから勉強を始めたそうです。
やはり新しい薬はどんどん出てくるので、ブランクはあってもそこを乗り越える努力をされることが大事です。
「私は長くブランクがあるからきっと難しいわ」とお話しをいただけないより、まず相談していただければと思います。これまでに色々な方の転職サポートをしてきた実績から、幅広くご紹介することもできますので。
 

求人の募集内容の変化

 
-次の質問ですが、求人広告を出している雇用主側の募集内容に変化はありますでしょうか?
 
ヤクジョブ鈴木氏04鈴木:時代の流れで募集内容が変わってきたなという印象はあります。
例えば認定薬剤師資格の取得支援などが求人条件に含まれることが増えてきました。診療報酬改定に伴って、「かかりつけ薬局」「かかりつけ薬剤師」というキーワードが薬剤師業界で注目され、より専門的な知識を得たいと考えている薬剤師さんが増えてきています。
会社さんによってはプラスで資格手当がもらえますし、キャリアアップ思考がある方などの応募が増えてきています。
 
-それは女性というかママさん薬剤師さんのニーズに則っているのでしょうか。
それとも男性でもそのようなニーズが広がっていたりするのでしょうか?
 
鈴木:そうですね。男性は休みの日を使って外部の勉強会に参加する方や、独立されたい方に関しては、いろんな方とコミュニケーションをとるために自分の時間を持ちたいなんていう方もいらっしゃいます。
特にそこはママさんだからというわけではなく、先々のキャリアアップを見据えている場合もありますね。
 

登録からの流れ

 
-続きましてヤクジョブのサービス内容に関して聞いていこうと思います。
登録してからのおおまかな流れをお聞かせいただけますか。
 
鈴木:まず登録をしていただくと、専任のコーディネーターがお電話を致します。就業中の方もいらっしゃるので、電話での対応が難しいという方はもちろんメールでも対応させていただいています。
専任のコーディネーターからのご挨拶後、お電話かメールでのヒアリングを最初に行います。
さらに、詳細をお伺いするために直接お会いして面談をさせていただけるようにご提案しています。
お悩みがある方や面接対策をしたいという方もいますので、それぞれに直接アドバイスをさせていただくためですね。
それと同時に、もちろん求人の紹介もさせていただいております。
早ければ当日、遅くとも大体2日程度で、ご紹介しています。やはりまずはご自身の希望に合うものがあるかどうかということが一番気になるところだと思いますので、出来るだけ早くご紹介することを心がけています。
それ以降の流れとしては、ご希望に沿うところ、ご興味を持っていただいた求人へ面接を受ける際の日程調整ですね。求職者様のご要望次第ですが、実際に面接に向かう際、コーディネーターが同行させていただく場合もあります。
 
-面接にも同行していただけるんですね。
 
鈴木:ええ、終わってみると、とても心強かったというお声をいただいています。
正直、面接の中で年収交渉とか、「有給がとりやすいのか」とか、「何時に帰れるのか」とか、マイナスに捉えかねない質問があるじゃないですか。そこは我々が代わりに質問するので、聞きづらいことは言ってくださいと打ち合わせの時に言っています。
 
-そうですね、確かに聞きづらいことはありますもんね。
それは代弁していただいて。
 
鈴木:そうですね。ネガティブに取られる質問の代弁もメリットとして考えられますが、それだけではなく、私たちは面接や転職が終わった後も、何か不安なことがあればフォローさせていただいています。入社準備や就業後のお悩みなど、何か困ったことがあれば何でも相談していただくようにしております。
 
-ちょっと質問から外れてしまいますが、お話を聞いていると求職者さん1人1人に対するコーディネーターの負荷は相当なものですね。
 
鈴木:正直踏み込んだ内容もありますので、お付き合いがかなり長くなる方もいらっしゃいます。例えば、転職した1年後に「予期せぬ出来事があったので、また転職しようか迷っています。以前担当していただいた〇〇さんはいらっしゃいますか」というお電話を頂くこともあります。
生涯に渡ってというのは言い過ぎですが、何かあったら何でも相談してもらいたいというスタンスで我々はいます。 ただそれは、負荷というわけではなく、それだけ必要とされる・役に立てていると実感でき、喜ぶべき事だと思っています。
専任コーディネーターのサポートを受けるメリットは、親身になって最初から最後までフォローしてもらえることです。転職した後もサポートしてもらえるというのは、求職者様側からも心強いというご意見をいただいております。
-先ほどお話にありました認定薬剤師資格など、スキルアップのためのフォローに力を入れられていますが、実際どのようなサービスを受けられるのでしょうか。
 
ヤクジョブ鈴木氏04鈴木:基本的にご案内しているスキルアップ研修は、当社が雇用主となっている派遣スタッフさん向けの研修制度がメインになっています。
研修、講習会をご案内したり、ご自宅でやっていただける「eラーニング」をご紹介したりしています。そちらの補助金を当社が出して、スキルアップを目指せるご用意をしています。
また新しい取り組みとして首都圏でスタートしているのが、2020年東京オリンピックに向けての「投薬英会話」です。最近は海外の患者さまも増えてきて、投薬の際に専門的な単語を使う必要があります。そのため、東京本社(東京都千代田区神田駿河台)4階を会場にして英語と中国語の特別講師を招いて定期的に開催しています。
 
-そちらは無料なんでしょうか、有料なんでしょうか
 
鈴木:投薬英会話に関しては一部有料で実施しています。
ご自身で講師を探されると大変ですが、当社にご登録されている方にはご案内することが出来るので、探す手間が省けてよかったというお声をいただきますね。
ただ、開始当初は、研修場所まで来ていただかなきゃいけないので、来て頂けるかどうか心配でした。実際やってみると、多くの方に来ていただき、勉強熱心な薬剤師の方が非常に多いなと再認識しております。
 
-英会話や中国語って大事だなと思いながらも、なかなか自分から勉強するのは難しいですよね。そんな時に背中を押していただけるのは、非常にありがたい制度だと思いますね。
 
鈴木当社は東北から大阪まで支店がございますので、今後は各支店でフォローをしていければと考えています。
 
-今の時代だとスカイプとかで「この時間に来れば講習してますよ」というのは全国どこでも出来ますしね。
 
鈴木:スキルアップ=資格とはならない部分もありますが、やはり薬剤師は学習意欲が高い方が多いので、何らかの資格を取る方が多いです。漢方などの分野もサポートできると思います。
 
-決してマイナスにはならないですよね。それも手助けをしていただけるのであれば非常にありがたいことだと思います。
 
鈴木:さきほどもお話させていただきましたが、ブランクのある方は2年に1度の診療報酬の改定や新薬など、知識面でご自身が追いつけないことがあると思います。
なので、当社にご登録していただいた場合には、まず調剤薬局でご勤務いただくための必要最低限の知識をご確認いただけるテキストをお贈りしています。

あと、派遣でご就業いただいた場合はプラスαの知識ですね。保険料の計算方法など、補足的な部分でお手伝いできるテキストをご用意しています。来ていただいてというよりは、ご自宅でご自身のペースで勉強していただくといいと思います。
 

薬剤師に女性は多い?

 
-HPを拝見する中で、特に女性への配慮が感じられる求人が多い印象だったのですが、、実際女性やママ薬剤師の求職者は割合的にも多いものなのでしょうか。
 
鈴木: 多いですね。ただ、今はだいぶ男性が増えてきて6:4(女性:男性)程度です。
 
-薬剤師に女性が多い理由はあるのでしょうか。
 
鈴木:そうですね・・・看護師さんも含めてですが、医療のサポートをする分野っていうのは元々女性が多かったというのが影響しているかもしれません。
ただ、最近は男性も増えていますね。
 
-「公開求人」と「非公開求人」があるのは何故なのでしょうか?
 
ヤクジョブ鈴木氏05鈴木:非公開にする理由はさまざまですが、会社様が求人を出していることを勤めている薬剤師さんに知られたくないという理由や、今後の出店状況や体制作りの為、水面下で動いているからということがあります。

ただ求人掲載のご依頼をいただいても情報公開までには、タイムラグが発生してしまうケースもあります。その点、転職サービスに登録すると、公開前の情報をコーディネーターから紹介されることもありますので、それはご登録していただくメリットになると思います。
「実は先ほど、ほんの5分前くらいに良い求人が出てきました。まだHPには載ってないので、ぜひ」みたいな感じで、ヒアリングの場でお話しできることもあります。わたし達は日々多くの求人をご依頼いただき、薬剤師さんのご希望をヒアリングする際に、希望に沿う求人がどういったものかイメージしながらお話ししています。
 
-HPにおすすめ情報や職場の雰囲気など、求人票だけでは分からない情報も詳細に載せられているなと思ったのですが、そういう情報はどうやって集めているのですか。現地に行って、人が働いている様子を見たりとか・・・?
 
鈴木当社ではコーディネーターを中心に、求人先の雰囲気や年齢層、セールスポイントをヒアリングさせていただいています。
その中で得た情報はきちんと弊社の全員に共有して、求人にも反映しています。
 

薬剤師の転職理由

 
-詳しい薬局の情報は、私も読んでいておもしろいなあと思いました。私の住んでいる近くの薬局なんかもあって、処方箋もらったらココ行こうかななんて。お客さん側としてああいう情報はすごくいいですね。
ヤクジョブを利用する求職者についてお聞きしたいと思います。転職される理由上位3位とか・・・あれば教えてください。
 
鈴木:年収アップとキャリアアップ、男性だとこういった理由の方が多く、お子様が生まれたり、上を目指したいということが理由としてあります。
女性の場合、結婚や出産にあたってご自身のライフスタイルを見直したいという方が多いです。常勤だったけどパートにしたい、派遣にしたい・・・逆もありますね。
子育てが落ち着いたので正社員として働きたいなどです。女性はやっぱりライフイベントに合わせた転職が多いですね。
 
-求職者の方が求人情報で重視するポイントで、ちょっとおもしろいポイントがあればお聞かせいただきたいと思います。
例えば駅から遠いとか・・・。
 
鈴木:ご自宅の最寄り駅を避ける方は意外と多いかもしれません。
 
-へえ、そうなんですか。
近ければ近いだけ理想と思っていましたが、そうすると、どの程度の通勤時間をご希望する方が多いのですか?
 
鈴木:珍しい方では「30分以上かけて通勤したい」という方がいました。なぜかというと、空いている下り方面の電車に座っている間に勉強したいと。本をいつも読んでいるから15分20分より、もうちょっと長い方がいいですと仰っていました。

都心部よりも薬剤師が足りていない郊外などに応募されることによって、募集の緊急度と合致し、高い年収で採用されたケースもあります。
 
-転職で自分の希望条件に沿った、もしくはそれ以上の条件で就職できた方は成功されたのだと思いますが、逆に失敗する方が陥りがちな共通点はありますか?
 
鈴木:年収だけにフォーカスされてしまう方ですね。
年収って上げていくと、どこかで下げるのがすごく難しくなりますし、妥協し難い部分だと思います。ただそこだけを見てしまうと、すごい落とし穴があったりします。
例えば残業がものすごく多い、人員がいない。本来いるはずの人がいないから自分に高額な給料が出せたっていうことが、後から分かったという感じです。
年収だけでなくリスクもみていただき、いい面・悪い面を理解した上で選ばないと、最終的にはその方にとってマイナスになってしまいます。
 
-たしかに高年収とか数字で見えるものに人は囚われがちですよね。そういった面だけでなく、なんでこんなに給料、年収が高いのかなっていうのを自分で考えないと失敗してしまうということですね。
 
鈴木:もちろんリスクを知ったうえで、それでもという覚悟があって転職されるのであればいいと思います。これは年収以外でも言えることなので。
 
-勤務時間もそうですよね。この時間帯で働きたいですって行ってみたら、みっちり残業があったというパターンもありますよね。
 
鈴木:そうですね。でもそれは極力無いようにしています。 残業はもちろん確認していますし「大体平均このくらい残業してらっしゃいます」「繁忙期はこのくらい」、「この時期はこのくらいです」ということは事前にお伝えしています。
 
-なるほど、では求人を見る時のポイントは何かありますか?求人票の中で、数字だけじゃ捉えられない、こういうとこも見た方がいいよというポイントがあれば・・・。
 
鈴木:ポイントになるかわかりませんが、求人票にはリスクまで書くことが出来ないので、気になったところは何でも聞いていただけると認識の違いなく進められます。
メリット、デメリットは求職者様の希望でどちらにもなりえるので、希望をお聞かせいただいて、それに対してご提案させていただいています。
この方にとってこれはどっちになるのかなという判断をしながらご提案しています。
 
-そういう意味ではコーディネーターさんのサポートはうけるべきなのかなと思いますね。
 
鈴木:やっぱりご自身で動かれているだけでは見えないところがあるので。
頭に入っている求人情報の量も、個人で調べられる量とコーディネーターでは全く違うと思います。 そういうところは、転職サイトに登録・相談をして、よりよい条件を見つけて転職した方がご希望の近い転職を叶える事ができるのでは。と考えています。
 
-御社に会員登録をされる前の心構えや、やっておいた方がいいことはありますか?
 
ヤクジョブ鈴木氏06鈴木:実際転職サイトをご覧いただいた時に、「登録」とか「お問い合わせ」って言葉に重みを感じてしまう方もいらっしゃると思います。ある程度、ご自身の気持ちが固まってないと聞いちゃいけないのではないか。とかですね。

そんな事は一切なく、今までもお話した通り、コーディネーターがご希望やこれまでのご経験を聞きながら、一緒に転職活動を進めていきます。場合によっては「今あなたの環境は非常にいいから転職しない方がいいですよ」というケースもあります。希望条件の整理や、求職者様が考えていなかった条件などのご提案もありますので、ご自身の中で決まっていなきゃいけないと思う必要はありません。まずはお気軽にご相談ください。
ご自身のご経験でどれくらいの年収が相談できるのかとか、こういう条件がいいけどなかなか見つからないとか、気軽に聞いていただくのが一番ご自身の成功にも近づくと思います。
 
-登録や相談をしてから、実際に転職をした方がいいのか聞くくらいのところからはじめて問題ないのですね。それはすごくありがたい話ですね。まずは気軽に登録してみませんかと。
転職活動中にしておいた方がいい心構えや、注意すべき点はありますか?
 
鈴木:転職活動中、複数の紹介会社にご登録される方がいらっしゃいますが、たくさんの求人をもらうとご自身の中でも整理がつかないことがあります。当社からご案内した求人が、何の話だったかと混乱してしまうことがあります。
ですので、ご自身の混乱を招かないよう紹介された求人をしっかり確認していただくことは大事です。
 
-ここだけは譲れないという幹があって、そこに枝がたくさんあって、どの枝を選ぶのかっていう。大きな幹がないと枝も生えてきませんし。転職活動中にその幹がぶれてしまうと、やっぱりだめなのかなと思います。
 

ヤクジョブ鈴木氏05鈴木:ぶれてしまう事はあると思います。
ですが、その気持ちをコーディネーターに伝えていただき、整理していく中でぶれない幹となっていきますので、思ったことは言ってください。
我々は求職者様の立場で考え、全てを先方にはお伝えしません。面接時にマイナスになりそうなことも、こういう風に言ったらいいですね、こういう風に捉えていただければマイナスにはならないですね、と話し合います。一緒に対策しましょう、一緒に作戦立てましょうね、という気持ちでやらせていただくので、基本的に何でもざっくばらんに話していただきたいです。
後で分かってすごく重大な問題になるよりは、先に一緒にお話して対策を立てた方がいいと思います。
何でもお話していただいたことで一例あるのは、趣味が社長とすごく合ったという例です。その求職者様は釣りが趣味だと言っていて、「○○の日一緒に釣り行こうよ」という流れになり、それで転職成功したケースもあります。
 
-それは聞かなきゃ分からなかったことで、たまたま趣味が同じだったという良き縁ですもんね。
 
鈴木:ビジネス的な話だけだとなかなかお互い構えちゃいますよね。もう一点言うと、スケジュール感の目標だけ持っていただけるといいと思います。
 
-いつまでに転職をしたいとかですか?
 
ヤクジョブ鈴木氏04鈴木:ご自身だけじゃない事情もあるとは思いますが、例えば「いつ転職するかは分かりませんが面接は受けたいです」というのは先方にもご負担が掛かります。迷うのであれば、スケジュール管理と併せてご相談できますので、ぜひ計画的に行動していただければ。

手元にせっかくいい求人があったのにだらだらと迷ってしまって、あの時に受けておけばよかったなというのもよく聞く話です。それはもうご縁なので、まず行動してみるのもいいと思います。そのような良い求人が出てくるのは、5年後になるのか、もう出てこないのかというのは分かりませんので。
 
-最後に、ヤクジョブを運営されているクラシス株式会社さんについて、お聞かせいただきたいなと思います。
ヤクジョブというサービスをはじめられたきっかけはございますか。
 
鈴木:クラシス株式会社には親会社のクラフト株式会社がございます。クラフト株式会社が薬局業を始めた時、医薬分業がスタートしてきた頃でした。
薬局経営している会社として、医療従事者の採用の難しさを感じていました。そこで、もっと医療分野で役に立てることはないかと考え、薬剤師の紹介・看護師の紹介事業で、社会に貢献していこうという経緯です。
元々薬局がスタートになっているというのが過程にあります。
 
-長く仕事をされている中で印象に残るエピソードがありましたら、教えていただきたいと思います。
 
鈴木:レアなケースですが、凄くご年齢は高いけど、ご経験豊富な方がいました。
求職者様を企業側にご紹介すると「年齢をお願いします」「七十幾つ」「あ~ごめんなさい無理です」みたいな場面が多くあります。でも、この方は、土曜日が一日どの時間帯も出来る方でした。
なので、その辺りもアピールしつつ「ぜひ会うだけお会いしていただけませんか?会ったら絶対いい方だって分かります」というお話をして薬局をあたりました。
その方のご希望は、掛け持ち先も探してほしいということだったので、結果的に2社の成約に至りました。 機械にも強くて、コミュニケーション能力もかなり高い方だったので、お客様ともすぐ馴染むわねという感じで。
マッチングのひとつの成約例としてそういう方もいましたね。どんな方でもって言ったらそうではないと思いますが、その方の良い面をきちんとお伝えできて、成功に至った例です。
 
-興味深くて面白いエピソードですね。幅広い層がいらっしゃるということですね
 
鈴木:薬剤師は歴史がある分ご家族でご紹介をさせていただくこともあります。お母さんと息子さんだったり、ご夫婦でご紹介をしていたり。
 

印象に残ったエピソードを紹介

 
-親が薬剤師だと子も薬剤師になる可能性は高いんでしょうか?
 
鈴木:薬剤師さん一家多いですよ。ヤクジョブ鈴木氏06
 
-あっそうなんですね。
 
鈴木:親御さんが子供にも薬剤師をやってほしいと。「学校は薬学部に入れたい」というお話はよく聞きます。
 
-今からやってみようかな、自信はないんですけど。笑
 
鈴木:でもいらっしゃいますよ。営業を3年やったものの、薬剤師である母親の仕事をそばで見ていて、もっと必要とされる仕事がしたいと思って薬剤師を目指す方とか。
男性の薬剤師の方だったのですが、34歳くらいで一回社会人経験されて、そのあと薬学部に入り直しました。全くの異業種から薬剤師さんになったんです。
 
-薬学部に入り直したんですか?
 
鈴木:入り直したんです。だから大学2回行ってらっしゃるんです。勉強ももう一年されて・・・すごく努力家で勉強熱心な方だなって思いましたね。
 

売り手市場の薬剤師業界、今後はどうなる?

 
-やはり求職者には企業の転職が人気なんですか。
 
鈴木:薬剤師の資格が必要な仕事・・・例えば化粧品会社さんとか、製薬会社とか、狭き門な部分があります。
大学からストレートで入らないとなかなか行けない分野なので、そこにやっぱり「チャレンジしたい」「学術的な知識を積んでいきたい」というのはあると思います。
あとは、土日休みが多い、夜が遅くなりすぎない、という面ですね。そこは薬局さんだと、どうしても患者さんがいるので難しいですよね。そういった面から企業を希望する方はいらっしゃいます。そこは毎年変わらず傾向として見受けられますね。
 
-薬剤師の転職市場は、引く手あまたと言われていると思います。今後マーケットがどのように変化していくのか、また、このような売り手市場は今後も続いていくのか、という展望をお聞かせいただきたいと思います。
 
鈴木:率直に言うと、売り手市場は続かないと思います。
6年制の新卒の薬剤師さんに触れる機会が結構あるのですが、実習をやってから現場に入っているのでスキルが高く、本当にスペックが高い方が多いです。これまでの薬剤師業界は売り手市場といわれ、複数内定が出た中から選ぶことがほとんどでした。
ただ、今は比較的厳しくなっているので、採用をする側の企業の担当者の方も不採用にするケースも増えてきています。高年収が出にくかったり、どんな方でも採用するわけではない、という状況に変わってきています。
ずっと売り手市場で安心ということはないので、自己研鑽で勉強されることが大事になってきています。ご自身のスキルをもっと高めていくために、認定薬剤師の取得などもいいかと思います。大丈夫だっていう気持ちより、ちょっと危機感を持たないと難しくなってくるんじゃないかなと思いますね。
 
-今後は6年制の卒業生しか出てこないわけですが、2年のブランクというのは大きかったですか?今まで4年制だったものが6年制になって2年増えたわけですけど・・・
 
鈴木:そうですね。学ばれる領域・・・臨床の部分が6年制で増えてきています。
国家試験もそういった臨床分野の内容が濃くなってきているので、初年度は合格率がそれなりに高かったのですが、2年目3年目でちょっと下がってしまいました。それで一度テコ入れがあり上がったのですが、また今年合格率が少し下がってしまったと。
実際6年制になった段階で薬学部を持つ大学数が増えました。ですので、薬学部として歴史を持っている大学だけでなく、薬学部が出来て一年目とか、初めて卒業生を今回の試験で出しますなんていう大学も増えてきています。
薬学部の学生も増えて新卒者がある程度出てきて、女性のライフイベントで退職が繰り返される中であっても、輩出された人数を考えたら、ある程度枠が埋まると言われています。なので、そこまでにご自身の価値を上げていくことを意識するのがいいかと。資格を持っているから必ず採用されるかというと、これからは厳しくなってくると思います。
さらに、首都圏やある程度栄えた地域は薬剤師の数も多いので、就職・転職が厳しくなってくる可能性があります。まだまだ僻地は薬剤師が足りない地域がありますので、そこがどれくらい埋まっていくのかっていうのはまだまだ見えていませんが、やはり首都圏や大阪近郊、薬学部の大学が多い地域はそれだけ輩出されているので、その近郊でご勤務される方が多くなります。
例えば日本語だけじゃなく英語や中国語が喋れるとか、薬剤師としての知識だけでなく、コミュニケーションスキルで差別化して、自分の売りにしていかないと厳しいのかなと感じます。
 
-最後の質問になりますが、ヤクジョブさんのセールスポイントや御社としての今後の展望があればお聞かせいただきたいと思います。
今後超高齢化社会で人口が減っていく中で、薬の需要は増えていくのかなと私は思っています。ニーズが増えれば薬剤師さんの役割も増えていくのでしょうか。そのあたりも含めて今後の展望をお願いします。
 
鈴木当社のセールスポイントは、ご紹介できる雇用形態が豊富なことです。
人材紹介会社や、派遣をご提案している会社は他にもありますが、その中でも特に豊富にご用意しています。 派遣において、当社は一日単位でもご紹介が出来る単発派遣があります。
 
-スポットみたいな。
 
鈴木:そうです。派遣業において結構なシェアを取らせていただいています。
 
-ニーズがあるということなんですね。
 
鈴木:そうですね。単発派遣に限ったことではありませんが、正社員もしくはパートを取りたいけど、来た人誰でもいいというわけではない。
採用にはある程度時間をかけるが、現場は回さなくては患者さんにも迷惑をかけてしまう・・・そんな時、その間をある程度スキルのある人で現場を助ける派遣の需要があるんですね。あとは遠方ですね。なかなか薬剤師さんが集まらない地域は住居を付けるとか、高時給などで派遣させていただいています。
 
-住居が付くんですか?
 
鈴木:派遣の方でも住居をご用意いただけます。家具家電付きが多いですね。
 
-良いことづくしですね。
 

クラシスのロゴと鈴木氏

鈴木:困っているところで自分が力になれればという方から、働きながら観光スポットを巡るなんていう方もいらっしゃいます(笑)
色々な雇用形態でご提案ができるのは、その方のライフステージの変化やご自身のキャリアアップの際も、上手くご利用いただける内容は揃えられているかなと思います。
例えば、ご勤務されているところで認定薬剤師の資格取得支援がない場合は、当社の派遣薬剤師になっていただければ支援が出来たりもします。 まだまだ足りない部分はありますが、多くの方にご利用いただけるサービスはある程度揃えられていると思いますので、うまく使っていただけたらと考えています。

今後の展望は、先ほどおっしゃられた通り超高齢化社会が進んでいる中で、やはり薬局だけでなく病院も少し形態が変わってきています。特に院外処方で出していたものが、院内に戻すという時代の流れもあったりします。
当社は他の事業部で看護師や医師もご紹介しておりますので、薬剤師だけでなく医療分野をワンストップで対応できる強みがあります。時代の流れをいち早くキャッチしてフォローできる部分、ご提案の幅を広げていきたいなと考えています。 

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